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【虫刺され】ダニに刺された!症状や対処法のポイントは?

ダニに刺されたときの症状は、蚊に刺されたときと似たかゆみやブツブツが出るため、見分けるのが難しいことがあります。

身近な人を刺す虫と言えば、蚊・ノミ・ダニが有名ですが、この中で、最も繁殖力が高く、対策の難しい生き物、それがダニです。

  • 繁殖力が高く、市販の薬の効き目が薄い
  • 小さいため目視しづらいく、繁殖に気づきづらい
  • ダニのかゆみは蚊の数倍強く、2週間~1ヶ月程度続く
  • 主に室内で繁殖する
  • フンや死骸でアレルギー反応を引き起こし、最悪の場合が起こる

これらがダニの特徴ですが、聞いただけでもイヤな気持ちになってしまいますよね。

本記事では、ダニに刺された場合の症状や対処法について、画像を交えながら詳しく解説します。ダニの種類別に対策を知り、効果的な予防方法を身につけましょう!

虫に刺された!これはダニ?蚊?

虫刺されの症状としてよく見られるのは、赤く腫れて痒みが出ることですよね。
ダニと蚊では刺され方に違いがあることをご存知ですか?

蚊に刺された時は、刺された直後に痒みが始まり、中心に小さな点が現れることが多い一方、ダニに刺された場合は、刺された部分が後から赤く腫れ、痒みが強くなることが多く、ダニの場合一度に複数箇所を刺されることがよくあります。

 

人を刺すダニの種類

ダニにもいろいろな種類があり、それぞれに特徴があります。

実は、家に繁殖するほとんどのダニが、「チリダニ」と「コナダニ」
これらは、人を刺すことはありませんが、死骸やフンがアレルギー性疾患の原因となることで知られています。

ここからは、人を刺す代表的なダニについて解説します。

ツメダニ

ツメダニは梅雨や秋口に増殖するダニで、主に室内で発生し、人を刺すことがあります。
特に湿度が高い場所が大好きで、刺されると小さな赤い発疹ができ、強い痒みが伴います。
ツメダニは他の害虫を捕食するため、他の虫が増えると一緒にツメダニも増えてしまうことがあります

ツメダニは、吸血しないので人を狙っているわけではないのですが、大量に発生するとそのうちの一部が稀に誤って人を刺し、体液を吸い、刺咬症(しこうしょう:赤い発疹)になってしまうことがあります。

イエダニ

イエダニは主にネズミや鳥に寄生する吸血性のダニで、ネズミを通じて屋内に侵入します。ネズミが死んだり、大量に繁殖したりといった場合、人間にも被害を及ぼすことがあります。
イエダニは特に5月から9月にかけて活動が活発で、この時期に人への被害が集中します。
衛生環境が整った現代の住宅では発生が少なくなっていますが、中古住宅を購入する際には注意が必要です。

マダニ

屋外でダニに刺された場合、特にマダニによる被害の可能性が高いです。
マダニに刺されると赤く腫れて炎症が起こりますが、かゆみを伴わないため、気づかないことが多いです。マダニは日本紅斑熱やライム病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症を引き起こすことがあり、特にSFTSは致死率が高く危険です。
草むらに入る際は、ディートを含む虫よけ剤を使用し、肌の露出を控えることが予防に有効です。
また、翌日に体に腫れがないか確認することも大切です。

 

ダニに刺されたらどうすれば?治療法と予防法

ダニに刺された場合、早めに適切な対処をすることで症状を軽くすることができます。次に、各ダニの種類に応じた対策と予防法を見ていきましょう。

ツメダニに刺された際の対策と予防法

ツメダニに刺されると、強い痒みと患部の赤みが見られ、特に周囲を何度も刺されることが多いため、細かい刺し痕が広範囲に広がることがあります。

痒みが現れるまでに数時間から2日ほどかかる場合があり、どこで刺されたのか分からないこともあります。
刺されやすい部位は、露出が少なく皮膚が柔らかい場所が多く、痒みが1週間以上続くことも特徴的です。

ツメダニに刺されたときは、まずは刺された部分を冷やして痒みを抑えることが大切です。
痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使用し、掻き壊さないように注意してください。

また、室内の湿度を下げることで、ツメダニの発生を予防することができます。
湿気の多い場所には除湿機を使用し、定期的に掃除をすることを忘れずに。

イエダニに刺された際の対策と予防法

イエダニに刺されると、赤い斑点や水疱ができることがあります。

イエダニ刺症(日本皮膚科学会 – ダニに刺されたらどうなりますか?

刺されてから1日以上経ってから痒みが現れる場合があり、いつ刺されたのかを特定するのは難しいことが多いです。
刺す力が弱く、皮膚の柔らかい柔らかい女性や幼児などを狙う傾向にあるといわれてます。

強い痒みが1週間以上持続し、その後もしばらく刺し跡が消えずに残ります。

イエダニの予防には、家にネズミや鳥が侵入しないよう家屋の隙間を塞ぐことが重要です。また、定期的な清掃や防虫剤の使用、湿度管理も効果的です。

イエダニに刺されたら、ツメダニと同様に、まず患部を石鹸と水で洗い、冷やして症状を抑えます。痒みが強い場合は抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使用し、掻き壊さないように注意してください。

マダニに刺された際の対策と予防法

マダニに刺されると、赤く腫れて炎症を引き起こすことがありますが、かゆみを感じず、気づかないことが多いです。
致死性の感染症を媒介することがあるため、刺されたらすぐに病院で診察を受けるのが最善です。
マダニは草むらや木の近くで動物を待ち構えていることが多く、刺された後は翌日も腫れがないか確認することが重要です。
マダニは3mm〜10mmと比較的大きく、吸血後はさらに膨れ上がります。

 

吸血中のタカサゴキララマダニ若虫

 

また、マダニが媒介して起こりうる病気もあります。
国内でダニに刺されることで発生する主な感染症には、日本紅斑熱、ライム病、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などがあります。

これらの感染症は、必ずしもダニに刺された全ての人に発症するわけではなく、ダニの種類や地域によって、持っている病原体の種類やその頻度が異なります。
日本では、野外のダニが病原体を持っている確率は低いとされていますが、感染症が重症化することもあるため、適切な知識を持ち、早めの対応が重要です。

山野や河川敷での野外活動時には、肌の露出を避けるために長袖や長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下や長靴の中に入れることでダニの侵入を防ぎましょう。
また、林の中や草むらに不用意に入らないことも重要です。
前述しましたが、忌避剤としてディートやイカリジンを含有した虫除けを使用すると効果的で、塗布する際は塗り残しがないようにしっかり塗りましょう。特に靴下やズボンの裾には、衣類の上から噴霧できる製品を活用すると良いです。

野外活動後には、入浴時に体をチェックし、マダニが吸着していないか確認しましょう。特に乳幼児は頭皮も注意深く確認してくださいね。
万が一、マダニを発見した場合、早めに除去することが望ましいでしょう。
マダニに吸着されてからの時間が短いほど、除去は容易です
。吸着後、早く見つけたであれば、先の尖ったピンセットなどでマダニの口器の部分を摘んで、ゆっくり引き抜くことによって、うまく除去できる場合が多いです。

ピンセットを用いたマダニの除去法

(日本皮膚科学会 – マダニ類に刺されたらどうすればよいですか?

吸着後時間が経っている場合や、体調不良が現れた場合、皮膚科を受診し野外活動の詳細を医師に伝えてください。
可能であれば、ダニの体をを持参すると診断の助けになります。

日本紅斑熱とは?

日本紅斑熱は、リケッチア・ジャポニカという病原体を持つマダニによって引き起こされる感染症で、特に関東地方より西で多く発生し、年間約300例が報告されています。
症状としては、高熱と全身にかゆみのない赤い発疹が現れ、刺された部分には「刺し口」と呼ばれる黒いカサブタが見られます。
多くの患者はマダニに刺されたことに気づかないため、診断には慎重な鑑別が必要。
適切な治療を受ければ回復しますが、重症化する可能性もあるため注意が必要ですよ。

 

日本紅斑熱の発疹

日本紅斑熱の刺し口
(日本皮膚科学会 – 日本紅斑熱とはどんな病気ですか?

ライム病とは?

ライム病は、ライム病ボレリアという病原体を保有するマダニによって引き起こされる感染症です。
日本ではシュルツェマダニが主な媒介者で、北海道や本州中部山岳部で発症例が見られます
マダニに刺されてから数日から14日後に刺された部位に赤い皮疹が現れ、次第に拡大する「遊走性紅斑」が特徴。
適切な治療を受けないと、神経症状や関節炎など、さまざまな症状が現れる可能性があります。

 

(日本皮膚科学会 – ライム病とはどんな病気ですか?

 

重症熱性血小板減少症候群とは?

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、マダニが媒介するウイルス感染症で、2009年に中国で初めて発見され、日本では2013年に確認されました。
主に4~10月に発症し、特に近畿から北陸地方より西の地域で多く報告されています。
感染リスクは低いとされていますが、マダニ以外にもネコなどの動物を介して感染することがあります。
潜伏期間は6~14日で、高熱や胃腸症状、頭痛などが現れ、現在のところ有効な治療法はありません。特に高齢者では重症化することがあり、注意が必要です。

 

ダニの駆除方法を解説!

ダニを駆除するための方法はいくつかあります。家庭で手軽にできるものから、専門業者による本格的な駆除まで、効果的な方法をご紹介します。

掃除と清掃

ダニは、ホコリや皮脂、髪の毛、食べかすなどが好きなので、定期的な掃除が大切です。

特に布団やカーペット、ソファなど、ダニが住みつきやすい場所を重点的に掃除しましょう。高性能フィルター付きの掃除機を使うとより効果的です。また、拭き掃除でホコリや汚れをしっかり除去することも大切です。

温度管理

ダニは高温に弱いため、布団やカーペットを高温(60℃以上)で洗濯したり、乾燥機で乾燥させたりすることで駆除できます。布団乾燥機を使うのも効果的です。

湿度管理

ダニは湿度が高い環境で繁殖しやすいので、室内の湿度を50%以下に保つことが推奨されます。除湿機やエアコンを使って湿度をコントロールしましょう。

専用のダニ駆除用品

ダニ取りシートを布団やカーペットの下に敷くことで、ダニを集めて駆除できます。また、化学薬品を使ったダニ用スプレーも効果的です。ただし、小さな子どもやペットがいる場合は、使用場所に注意が必要です。

専門業者による駆除

もしダニの発生がひどい場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。プロの駆除サービスなら、家庭では手が届きにくい隠れた場所までしっかりとダニを除去してくれます。

 

ドラッグストアで手に入るダニに効果的なお薬

ダニに刺されたときは、市販の薬で症状を和らげることができます。次に、ドラッグストアで手に入る効果的な薬をご紹介します。

ムヒアルファEX

抗ヒスタミン成分とステロイドが配合されており、痒みや腫れをすばやく抑えます。炎症を鎮め、痒みを効果的に軽減します。

フルコートF軟膏

特徴: 強力な抗炎症作用があり、ダニ刺されによる炎症や痒みを迅速に抑えます。皮膚の赤みや腫れにも効果的です。

ウナコーワシリーズ

清涼感があり、虫刺されによる痒みや腫れをすばやく鎮めます。炎症を抑える成分も含まれており、ダニ刺されにも対応できます。

ダニに刺されたらどうすれば?子どもやペットにも安心なダニ対策・予防

ダニに刺されたときの対処法や予防法として、特に子どもやペットがいる家庭でも安心して使える対策を紹介します。

ダニ取りシート

商品名: 【ダニ捕りシート ダニ取りシート】
特徴: 化学薬品を使わず、天然成分でダニを捕獲するシート。布団やソファの下に敷くだけで、ダニを物理的に捕まえます。子どもやペットがいる家庭でも安心して使える製品です。

ダニ除けスプレー

商品名: 【KINCHO ダニがいなくなるスプレー 無香料】
特徴: 無香料タイプで、小さな子どもやペットにも安心。ベッドやカーペット、ソファなどにスプレーすることで、ダニを寄せ付けずに駆除できます。

除湿機

商品名: 【アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機】
特徴: ダニの発生を抑えるために重要な湿度管理ができる除湿機。衣類の乾燥機能もあり、湿度をコントロールすることでダニの繁殖を防ぎます。

ペット用ダニ除け首輪

商品名: 【アース・ペット 薬用 ノミ、マダニとり&蚊よけ首輪
特徴: ペットの首に装着するだけで、ダニやノミを寄せ付けない効果があります。天然成分を使用しており、子どもとペットが一緒にいる家庭でも安心して使えます。

これらの商品を活用し、家族全員が安心して過ごせるよう、しっかりとダニ対策をしていきましょう。

まとめ

ダニ対策は、家族全員の健康を守るためにとても重要です。特に、子どもやペットがいる家庭では、安全で効果的な方法を選び、定期的に実践することが求められます。今回紹介した製品や対策を組み合わせて、ダニの被害を防ぎ、清潔で快適な住環境を保ちましょう。

最後に、定期的な掃除や湿度管理を忘れずに行うことが、ダニ発生を未然に防ぐ最も効果的な方法です。家族全員が安心して過ごせる環境を作るため、ぜひこれらの対策を実践してみてください。