汗をかく季節になると気になるのが「ワキ汗」。
特に、ニオイや汗じみが気になる方にとって、暑い季節は制汗剤は必需品ですよね。
でも、たくさんの種類がある中で、どの制汗剤を選べば良いのか、どのように使えば最大の効果を得られるのか、迷ったことはありませんか?
この記事では、制汗剤とはどのようなものなのか、選び方や効果的な使い方について詳しく解説していきます。
制汗剤とデオドラントの違いとは?どちらがおすすめ?
汗や匂いを抑えるために使うものといえば、「制汗剤」と「デオドラント」のイメージがありますよね。
これらは働き方が異なります。
制汗剤とは
制汗剤は、その名の通り、汗を抑えるのに役立ちます。
毛穴にある汗腺を塞いだり、引き締める作用のある成分によって、汗の分泌を防ぐものです。
デオドラントとは
デオドラントは防臭化粧品ともいわれます。
汗は分泌時には匂いがありませんが、しばらくすると皮膚にいる常在菌によって分解もしくは酸化して臭うようになるため、デオドラントには殺菌成分が多く含まれ、体臭の原因となる菌の繁殖を防ぎます。
簡単に言えば、制汗剤は汗そのものを抑えることを目的とし、デオドラントは汗をかいてから時間が経ち酸化して臭くなる原因の菌を殺菌するという役割の違いですね!
最近では、制汗効果・デオドラント効果の両方を兼ね備えてる商品が多い傾向にあります。
参考資料 – 日本化粧品技術者会
制汗剤の効果とは?
制汗剤の働きは主に以下の3つです。
汗をおさえる
制汗剤に含まれる成分が毛穴から汗腺に入り込み、汗腺を塞いだり、収れん(引き締める)させたりします。
これにより、汗の分泌を抑えることができます。
においのもとを殺菌する
先ほどデオドラントの項目で説明したように、常在菌の増殖によって匂いが発生します。
殺菌効果も謳われている制汗剤には、それを抑えるために殺菌効果を持つ成分が含まれていることが多いです。
これにより、汗自体を抑えるだけでなく、汗が酸化・分解されることで発生する体臭を防ぎやすくなりますよ。
においを中和・消臭する
発生した臭いの成分を中和したり、吸収したり、良い香りで覆い隠したりすることで、消臭します。
制汗剤のタイプ
制汗剤にはさまざまなタイプがあり、それぞれ使い勝手や効果が異なります。
スプレータイプ
制汗剤と聞いて一番イメージしやすいのが、CMなども多く見かけるスプレータイプではないでしょうか。
手軽に広範囲に簡単に使用でき、涼やかな使用感で乾燥しやすいため、特に夏場の暑い時期や運動後に使えることがメリット。
小型のスプレー缶のラインナップも多くあるため、持ち歩きにも最適です。
シートタイプ
シートタイプの制汗剤は、大きめのシートに制汗や消臭成分を染み込ませたタイプのものです。
制汗シートは汗をかいたあとの洗浄効果があり、汗を拭き取ると同時に肌を清潔に保つことができるので、外出先などで手軽に使えるのが特徴です。
ロールオンタイプ
ロールオンタイプは、先端に回転するボールがあるボトルの形で、脇など気になる部分に液体を直接塗布するタイプのものを指します。
液体状の制汗剤をロールで塗布することで、均一に肌に塗り広げることができます。持ち運びが便利で、持続性が高いのが利点。
スティックタイプ
スティックタイプは、発汗やにおいをおさえる成分を固めたもので、ロールオンタイプと同様に、直接塗布するタイプのものです。
固形の制汗剤を直接塗布することで肌にしっかり密着し、長時間の効果が期待できます。
スルッと塗ることのできるテクスチャが柔らかい、素早く乾くものが使い勝手が良いですよ!
ウォータータイプ
ウォータータイプは、さっぱりした使い心地が特徴で、汗が出る前に塗ることで汗を抑える効果があります。
霧吹きのようにスプレータイプになっているものと、ボトルから手に出して塗り広げる二つのタイプがあります。
ボトルタイプの有名な商品に「SEA BREEZE」がありますね。
清涼感や速乾性があるものがおすすめ。パッケージに「冷感」や、「パウダー配合」と書いてあるものだと、塗った後のお肌がサラサラとした質感になりますよ!
クリームタイプ
クリームタイプの制汗剤は、肌に密着しやすく、持続性のある効果が期待できます。
チューブ状のものや、クリームジャーのタイプなどその形状は様々。外出先で使うのか、家で使うのかによって選ぶと良いでしょう。
クリームタイプは密着しやすいので、長時間汗を気にせずに過ごすことができます。
暑い日や運動するとわかっている日に予防のために塗っておくのがおすすめ。
参考資料 – 日本化粧品技術者会
ポイント:制汗剤は汗が少ない状態で使用すると、より効果がアップ!
制汗剤は、あらかじめ汗を拭き取って清潔な状態で使用することで、より効果的に汗と臭いを抑えます。
特に朝のシャワー後や、運動後に使うと高い効果が期待できますよ。
すでに汗をかいてしまったときは、まずはシートタイプで汗を拭き取り、ロールタイプやスティックタイプなど肌への密着感が高いものを使うと良いでしょう。
制汗剤の使いすぎによるリスクとは?
制汗剤を使う際には、気をつけなければならないリスクがあることを知っておきましょう。
使いすぎに注意!制汗剤でわきがは悪化する!?
制汗剤のなかでも、特に殺菌成分があるものの過度な使用には注意が必要です。
臭いのもととなる菌を殺菌するため、臭いを防ぐことに効果的なのですが、皮膚を正常に保つ役割のある常在菌まで殺してしまう恐れがあります。
そうなると皮膚の免疫が下がり、より悪玉菌やカビが繁殖し、より臭いが強くなるということも…。
制汗剤を使った日は、しっかりと制汗剤を洗って落としてくださいね。
制汗剤が引き起こす肌荒れ・黒ずみ
一部の制汗剤の成分や過剰に制汗剤やシートを使うことによって、局所的に肌がかぶれたり、黒ずみにつながってしまうことがあります。
場合によっては、制汗剤の成分が毛穴につまってしまうことも。
繰り返しになりますが、制汗剤を使った日はしっかりとお風呂で洗って落としてくださいね。
皮膚が赤くなったり痒くなったりといった症状があった場合はすぐに病院へ診察を受けに行ってくださいね。
熱中症のリスクが高まる!?
そもそも、汗は、皮膚の上で蒸発するという気化熱の作用によって、上がりすぎた対応を下げる作用があります。
その汗を抑えすぎてしまうと、体温温調節機能に影響を与え、熱中症のリスクも。
そういった危険を引き起こさないためには、使う場所を限定することが大切です。
腕や胸などの体温調節に大きく関わる部分は、制汗作用の入っていないスプレーや拭き取りシートを使うにとどめ、脇など気になる部分のみ制汗剤を使うようにしましょう。
汗の臭いケアに併せて行いたいこととは?
制汗剤を使うだけでなく、他の方法も併用することで、臭い対策がより効果的になります。
汗をこまめに拭きとる
発汗直後の汗は無臭です。汗をかいたらすぐに拭き取ることで、細菌が繁殖する前に臭いの元を取り除くことができます。
食事内容の見直し方法
脂質や動物性食品を控え、バランスの良い食事を心がけることで、体の中から臭いを抑える効果があります。
意識的な運動で汗をかく
運動をして汗をかくことで、毛穴のつまりや体内の老廃物を排出し、良い汗をかく習慣を作ることができます。
良い汗を出すために入浴をする
定期的な入浴は、皮膚の汚れを落とし、新陳代謝を促進して健康的な汗をかけるようになる効果があります。
普段はシャワーで流すだけという人も、定期的に湯船に浸かり、発汗作用を促してみることをおすすめします。
まとめ
制汗剤やデオドラントは、日常生活において欠かせないアイテムですが、その使い方や選び方には注意が必要です。
目的に応じて正しく選び、適切なケアを併用することで、より効果的に汗や臭いを抑え、快適に過ごすことができますよ!
様々な効果、香りのものがドラッグストアには取り揃えられています。
香りのサンプルを試すこともできるので、自分にぴったりの制汗剤を見つけ、毎日をさわやかに気持ちよく過ごすことにできるように応援しています!