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生理の出血量が少なくなる原因は?月経量の減少で病気の可能性はある?

生理の出血量が少なくなる理由は、ストレスや生活習慣の変化、ホルモンバランスの乱れなどさまざまです。
中には、子宮の病気が影響しているケースもあり、続くと心配になりますよね。
一時的に起こることもありますが、体のサインとして見逃さないことが大切です。
この記事では、生理量が減る主な原因や妊娠との違い、受診の目安までを丁寧にまとめています。自分の体を知る手がかりとして役立ててみてください。

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生理の血が少ない?まずはセルフチェック

生理量が減ったと感じたときは、まず基準を知っておくと状態を把握しやすくなります。

「過少月経」の定義と基準量

過少月経とは、ふだんより経血量が明らかに少ない状態を指します。
一般的に、生理全体の経血量が20〜30mLより少ない場合に該当するといわれています。

  • 生理用品がほとんど汚れない日が続く
  • ナプキンが数時間経ってもほぼ乾いたまま

というケースは過少月経の可能性があります。
まずは普段の量と比べてどう変化しているのかチェックしてみるとよいでしょう。

経血量で判断するセルフチェックリスト

経血カップやアプリを使って量を把握できる人もいますが、ナプキンやタンポンの吸収状態から判断する方法もあります。

  • 2日目、3日目でもナプキンに軽くしかつかない
  • 昼用ナプキンで1日過ごせる
  • レバーのような塊がほとんど出ない
  • 2〜3日で生理が終わってしまう

これらが続く場合は、生理量が減少しているサインといえます。

血の色(茶色・黒い)や状態でわかること

経血量が少ないと、血が体外に出るまで時間がかかり、茶色・黒っぽく見えることがあります。
生理の終わりかけにも見られる色ですが、周期の前半からその状態が続く場合は、ホルモンバランスの乱れや子宮内膜が薄い可能性も考えられます。

血のにおいや強い痛みを伴う場合は、感染症や別の原因が隠れていることもあるため、早めに専門医へ相談しておくと安心でしょう。

生理の血が急に少なくなる7つの原因

生理量の変化には、日常のちょっとした要因から、体の深い部分に関わる要因までさまざまあります。ここでは代表的な7つを紹介します。

ストレスや疲労によるホルモンバランスの乱れ

強いストレスや慢性的な疲れが続くと、脳がホルモン分泌を調整しにくくなります
その結果、排卵が遅れたり子宮内膜が十分に厚くならず、生理量が減ることがあります。
忙しい時期に周期が乱れやすい人は、この影響を受けやすいといえるでしょう。

過度なダイエットや急激な体重変化

急に体重が減ったり、栄養バランスが偏ると、女性ホルモンが低下しやすくなります。
特に「食事を極端に減らすダイエット」は、月経量の減少につながりやすく、無月経の原因になることも。
健康的な減量を意識することが大切です。

睡眠不足や不規則な生活習慣

睡眠が不足すると、ホルモン調整に関わる自律神経が乱れ、生理量が減ることがあります。
夜更かしが続くと排卵に影響が出るケースもあるため、生活リズムを整えるだけでも改善することがあります。

年代別の原因(20代・30代・40代)

年代によって、生理量の減り方にも特徴があります。

  • 20代:ストレスやダイエットによる影響が多い
  • 30代:仕事・家庭の負担増による自律神経の乱れ
  • 40代:閉経に向けたホルモン低下による変化

自分の年代の変化を知っておくと、原因を探りやすくなります。

妊娠の可能性(着床出血)

「生理が始まったと思ったら量が少ない」というときは、着床出血の可能性もあります。
生理より短く・量が少なく・色が薄い傾向があり、気づきにくいことも。
心当たりがある場合は、妊娠検査薬を使うタイミングを確認しておくと安心です。

婦人科系の病気のサイン

生理量の変化は、婦人科系のトラブルが背景にあることもあります。

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
  • 子宮内膜の発育不全
  • 甲状腺のトラブル

生理が不規則に続く場合や、痛みが強まる場合は、一度受診しておくとよいでしょう。

低用量ピルなど薬の影響

低用量ピルを飲むと、生理量が少なくなることはよくあります
子宮内膜が薄く保たれるためで、基本的には心配のない変化です。
ただし、服用開始からしばらくは不正出血が起こることもあり、様子を見ながら続けるのが一般的です。

妊娠?着床出血と生理との違い

生理が急に少なくなったとき、妊娠の可能性が気になる人も多いと思います。
ここでは、着床出血と生理の違いを整理し、見分けるポイントを紹介します。

生理と着床出血を見分ける比較表

着床出血は、生理の前後に少量の出血がみられる現象で、妊娠初期のサインのひとつです。
見た目が生理と似ていることもあるため、以下のポイントで確認してみてください。

出血の時期

着床出血は、排卵から7〜10日ほどで起こることが多く、生理予定日より早めに見られます。
一方、生理は周期が安定していれば予定日の前後に始まるため、時期に違いが出やすい特徴があります。

出血の量と期間

着床出血は「ティッシュにつく程度」「ナプキンがほとんど汚れない」など、非常に少量で短期間です。
1〜2日で止まることが多く、生理のように数日続くケースはあまり見られません。

血の色と性状

薄いピンク色や茶色がかった色が特徴で、サラッとした状態で出ることが多いです。
生理は鮮血〜暗赤色で、経血の量に応じて粘度が変化していきます。

腹痛の有無と種類

着床出血では、軽いチクチク感を覚える程度のことが多く、生理のように強い下腹部痛はあまりありません。
生理痛が本来重い人は違いがわかりにくい場合もありますが、痛みの強さはひとつの目安になります。

妊娠検査薬を使う適切なタイミング

着床出血かどうかをはっきりさせたいときは、妊娠検査薬を使う方法が確実です。
ただし、早すぎると正しい結果が出ないため、生理予定日の1週間後を目安に使用すると精度が高まります。

着床出血と生理を見分けるのは難しいこともありますが、出血量や時期を記録しておくと判断しやすくなります。
不安が続く場合は、早めに医療機関で相談しておくと安心です。

生理が2日・3日で終わる「過短月経」

生理がいつもより早く終わってしまうと、「大丈夫かな?」と心配になりますよね。
ここでは、短期間で生理が終わる「過短月経」について整理していきます。

過短月経と過少月経の関係性

過短月経とは、生理の持続期間が2日以内と短い状態を指します。
一方で、過少月経は経血量が少ない状態のこと。
この2つは一緒に起こることも多く、子宮内膜が十分に厚くなっていない場合に見られやすい傾向があります。

どちらもホルモンバランスの変化が関わることが多く、月経リズムの乱れとセットで現れるケースもあります。

生理が短い場合に考えられること

生理が短くなる背景にはいくつかの要因があります。

  • ストレスや疲労
  • 急激な体重変化
  • 排卵がうまく起きていない
  • 加齢によるホルモンの変動

特に、30代後半以降は卵巣機能が徐々に変化し、周期や量が揺らぎやすくなることがあります。

無排卵月経の可能性

過短月経が続く場合、排卵が起きていない「無排卵月経」の可能性もあります。
無排卵月経では、子宮内膜が十分に成長しないため、出血が少量で短期間になりやすいのが特徴です。

毎周期ではなく、たまに起きることもありますが、長く続く場合は婦人科で相談しておくと安心です。

生理の血が少ない場合に考えられる病気

生理量の減少は生活習慣が原因のことも多いですが、背景に病気が隠れているケースもあります。
ここでは代表的なものを紹介します。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群は、排卵が起こりにくくなる病気のひとつです。
ホルモンの分泌バランスが乱れることで、子宮内膜が十分に厚くならず、生理量が少なくなることがあります。

生理不順やニキビ、多毛などの症状を伴うこともあり、20〜30代の女性に多く見られます。
治療や生活改善でコントロールできる場合も多いため、気になる症状があれば早めの相談が安心です。

子宮の発育不全・子宮内膜の異常

子宮の大きさや子宮内膜の厚さに問題があると、生理の出血量が少なくなることがあります。
子宮内膜が十分に育たない場合、剥がれ落ちる量も少なくなるためです。

過去の手術や炎症が影響することもあるため、生理量の変化が続く場合は検査で確認しておくとよいでしょう。

甲状腺機能の異常

甲状腺ホルモンは、体全体の代謝やホルモン調整に関わっています。
この働きに異常が起こると、生理周期や経血量に影響が出ることがあります。

疲れやすさ、体重変動、動悸などの症状を伴う場合は、血液検査で確認できるケースもあります。

高プロラクチン血症

プロラクチンは、授乳期に分泌が増えるホルモンです。
妊娠していないのにこのホルモンが多く分泌されると、排卵が抑えられ、生理量が減ることがあります。

ストレスや薬の影響で一時的に上昇することもあり、治療で改善する場合も多いとされています。

病院に行くべき?産婦人科受診の目安

生理の血が少ないと感じても、「このくらいで受診していいのかな」と迷う人は多いものです。
ここでは、受診を考える目安を整理します。

すぐに病院を受診すべき症状

次のような症状がある場合は、早めに産婦人科で相談しておくと安心です。

生理量が急激に減り、その状態が続いている
生理痛が以前より強くなっている
生理以外の出血や強い腹痛がある
生理不順や無月経を繰り返している

これらは、ホルモンの異常や婦人科系の病気が関係している可能性もあります。
我慢せず、気になった時点で受診を検討するとよいでしょう。

2〜3周期様子を見て受診を検討するケース

一時的なストレスや体調不良が原因で、生理量が減ることもあります。
次のような場合は、2〜3周期ほど様子を見る選択肢もあります。

仕事や環境が大きく変わった直後
ダイエットや生活リズムの乱れがあった
体調が回復するとともに生理量も戻りつつある

ただし、不安が強い場合は早めに相談して問題ありません。
「念のため」の受診も、体を守る大切な行動です。

受診時に医師へ伝えることリスト

受診の際は、次のポイントを伝えられると診察がスムーズになります。

  • 生理量が減った時期
  • 生理周期や期間の変化
  • 痛みや体調不良の有無
  • 妊娠の可能性や服用中の薬

スマートフォンの生理管理アプリやメモを見せるのも有効です。
情報を整理しておくことで、適切な判断につながりやすくなります。

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まとめ

生理の出血量が少なくなる原因は、ストレスや生活習慣の乱れといった身近なものから、ホルモンバランスの変化、婦人科系の病気まで幅広く考えられます。
一時的な変化であれば心配のいらないケースもありますが、少ない状態が続く場合は体からのサインとして受け止めることが大切です。

妊娠による着床出血との違いや、過短月経・無排卵月経などの可能性を知っておくだけでも、不安は和らぎやすくなります。
また、受診の目安を把握しておくことで、「行くべきか迷う時間」を減らすことにもつながるでしょう。

生理の変化は人と比べにくく、ひとりで悩みやすいものです。
気になる変化があれば無理に我慢せず、自分の体を守るための行動として、早めに専門家へ相談してみてくださいね。

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