挑戦しながら成長できる、
意見や提案をしやすい職場
海外事業本部係長(勤務歴8年)
海外事業本部
スタッフインタビュー 王慧雯さん
2015年5月頃入社
日本に来たきっかけや、ダイコクドラッグで働くことになった経緯を教えてください。
私は中国出身ですが、ずっと海外に留学したい気持ちがあったので、高校生の頃から日本語の勉強をはじめていました。その頃ちょうど中国の高校と神戸の語学学校が提携する「留学プロジェクト」というものがあり、そのプログラムを通して日本に来ることになりました。実際に留学して神戸に住んでみると、静かでとても住みやすく、もっと長く生活してみたいと思いました。ちょうど大学進学を考える時期になって、人事やコンサルタントを勉強したいと思い、京都産業大学経営学部に進学することにしました。
ダイコクドラッグで働き始めたのは、大学の先輩からの紹介です。大学にはいるタイミングで神戸から京都に引っ越したのですが、1回生の頃「アルバイトを紹介してもらえませんか?」と先輩に相談したところ、その方がちょうどダイコクドラッグで働いており「時給が高く、髪色やネイルなども自由なので、せっかくなら一緒に働きませんか?」と誘っていただいたのがきっかけです。募集内容をみると、まず1週間のシフト制がとても助かるなという印象でした。加えて外国人留学生だった私には28時間の就労制限があったので、できるだけ時給の高いアルバイトをする必要があり、すぐに応募をしました。
働くまでにダイコクドラッグのことを知っていましたか?また働いてみてどんな印象ですか?
神戸の語学学校に通っていいたころからダイコクドラックを利用していました。スタッフひとりひとりの動作が素早くて、商品価格も他のドラッグストアより安いなと思っていました。実際に働いてちょっとびっくりした所は、一般の日本企業のイメージとは違って、すごく現場の意見を重視しているところです。
実は、ダイコクドラッグでアルバイトをする前に、神戸でお弁当製造のアルバイトを3年間していました。そもそも製造ラインの職場だったからかもしれませんが、上司から指示がでたら、部下がイエスとだけ言って進んでいく環境でした。この「上から決められたことを非効率でもやらないといけない」という感じは私がもつ一般的な日本の企業のイメージでした。とにかくルール優先で、現場の意見や部下の意見を重視していない印象で、実際に当時も「こうした方がいいのでは?」と社員さんに提案をしても「ハイハイ」と相手にしてもらえなかったこともありました。
その点、ダイコクドラッグでは、現場の意見をかなり尊重しており、そもそも「現場の声が上まで届く仕組み」があるのがとてもいいと思っています。会社から定期的に賞金が出たり、スタッフの意見や提案を募集していたり、年齢や職歴に関わらず色々な事にチャレンジさせてもらえる環境で、高いモチベーションを保って働くことができています。
アルバイトからはじめたダイコクドラッグですが、どのような理由で社員になろうと思ったのでしょうか?
最初の勤務店舗は、京都の錦市場店でした。観光客の方を中心に、お客様が多くとても忙しい店舗だったのを覚えています。そこでがんばった結果、学生だったにも関わらず店舗の責任者にまでしていただきました。この時点で社員登用のお話もいただきながら、当時の店長やその上のブロック長の方に就職についていろいろと相談させていただいていました。
実は並行してドラッグストアに絞った形で就職活動をしており、2社様ほど内定をいただいていました。ドラッグストアにだけ就活をしたのは、薬局で働くことでお薬の知識が増えていけば、例えば急に頭がいたくなったときなど、ある程度対処できるかなと思っていたからで、要は生活に直結するような業界なので魅力を感じていた部分が大きいです。あとは、自分が登録販売者資格をもっており、就活に有利だと考えた部分もあります。
ただ内定をいただいた2社様では、どちらもまずは2年間、店舗で一般スタッフからというお話しでした。とにかく2年間はどんなにがんばっても店長や責任者にはなれないということで、また一からやりなおしになる感覚がありました。一方でダイコクドラッグでは、すでに4年間も店舗で働いていましたし、責任者も経験している状態だったので、就職したらすぐに店長になれるとのことでした。結局、キャリアアップのことなどを考えて、大学を卒業してすぐにダイコクドラッグへ就職し、社員となって祇園店の店長として働くことになりました。
ダイコクドラッグで働きやすい点はありますか?また、働いていてよかったことはありますか?
私たちのような外国人スタッフにとって、日本語能力はいつも自分自身で心配になってしまうかと思うのですが、ダイコクドラッグでは、その不安が比較的少ないと思います。最初アルバイトで入った時は、コロナ禍前のインバウンドの時期で、メインの業務は観光客の方々への商品案内だったため、ほぼ母国語でのご案内でした。日本人のお客様に日本語で対応するよりも、緊張と不安が少なく、とても働きやすかったです。少しずつ日本語にも業務にも慣れながら、働くことができました。
働いていてよかったのは、まずなにより日本語能力が成長したことです。特に店長をやっていたころに、日本人の上司と、外国人アルバイトの間に入って、会社からの業務の落とし込みをしつつ、現場の意見もすくいあげてと、難易度の高いやり取りを日常的に行なっていく中で、日本語能力はかなり成長したと思います。
それと、せっかくドラッグストアで働いているので、本格的に薬の知識をつけたいなと思っていたのですが、登録販売者の資格を取得できたのはよかったです。それこそ就活でも有利だったと思いますし、ダイコクドラッグは資格を取りやすい環境だと思います。
あとは、商品の販売方法、セールストークなどを勉強し、どうすれば売上を取れるかを考え、常に新しいことを諦めずに挑戦できるのもとてもいいです。そのような態度は、仕事だけでなく日常生活の中でも、役にたっています。例えば一見できないと思うようなことでも、実際にやってみると意外とできてしまう事が多いことに気づきましたし、そういう意味では公私共に自分自身の可能性が広がったと思います。
店舗でも経験を積まれ、いまは海外事業部として越境ECなどの通販業務に関わっておられるとのことですが、働き方としてどのような違いがありますか?
店長をしていた時の方が忙しかったような感じがするのですが、でもそれは業務の管理方法がまだ未熟だったからだと思い返しています。前任者から引き継ぎをしていただく際に、一般スタッフでは気づかなかった膨大な業務量を知り、それで不安になって別の上司にも相談しました。優先順位つけて、緊急かどうかで分類したり、締切まで計画的に段取りしたり、業務管理のいろいろなコツを教えていただいたり、体で覚えたりして、ようやく適切なスケジュールを組むことができるようになっていきました。
一方で、現在のECサイトの業務では、注文、発送、納品、広報、在庫管理、関係会社連絡、そしてカスタマーサポートといった通常の業務もたくさんあるのですが、なにより、それ以外の「突発案件」が多いと感じています。これは、海外事業部という部署の特徴かもしれませんが、事業のチャンスがあれば新しいことに挑戦し、外部的にも新規の商談を数多く行う必要があります。さらに中国は社会変化が一段と早く、私は出身者ではりますが、最新情報については常に調べて、アップデートして先回りしていないといけません。物流APIとの連携や、広告のための動画配信など、これまでなかった知識や技術も必要になりましたし、他の部署や他社で勉強できないことをどんどん覚えているところです。
オンラインとリアル、あるいは日本と中国という場所での、お客様の雰囲気は異なるものでしょうか?
「お客様」という意味では、それぞれ皆様が重視している点が違うと感じています。やはり店舗では商品そのものの効果効能などの商品内容や、おすすめ商品などについてご案内することが多かったです。けれども現在のECサイトでは、物流のことであったり、商品そのものよりも、「商品がいつどのような形で届くか」についてを気にされるお客様が多いです。広い意味ではありますが、購入後のアフターサービスがかなり大事であると感じています。また中国での配送サービスは日本の仕組みとまた少し違うので「運送屋さんに直接問い合わせてください」といったご案内ができません。物流に関する知識をもっていないと、お答えできないことが数多くあります。この点は大きな違いかと思います。
ダイコクドラッグの職場に向いている人は、どのような人だと思いますか?
ダイコクドラッグに向いている人は、まずはちゃんと自分の考えがあって、上から指示をいただくときに、自分で考えて意見をして、積極的に提案や改善できる人だと思います。そういう意味では、私のように日本で成長したいと思っている人にとっては、他のどの企業よりもやりがいがあると思います。指示に従ってただこなす人ではなく、自分で考えて行動できる人になれると思います。また事業も成長中ですし、新しい取り組みも多いので、そのような環境をチャンスだと思える方は特に向いていると思います。
これからダイコクドラッグで働かれる方々にメッセージをお願いします。
ダイコクドラッグは外国人としての強みを最大限発揮できる環境だと思います。年齢と職歴を問わず、キャリアより能力重視で、若くても成果を出せればしっかりとした報酬があり、実力主義で昇進もどんどんさせていただけます。個人の業務範囲については同業者と比べたらかなり広いのかもしれませんが、自分自身のチャレンジにもなりますし、スキルアップもできます。ダイコクドラッグのような大きい会社での仕事を経験してみると、たくさんのチャンスが得られると思います。